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繊維とは動物の毛や皮革、植物など自然の物から科学の技術によって人工的に作られた物などの総称です。人が生活する中では様々な繊維を利用していますが、ここでは衣料品などを作る時に欠かせない糸、本や建築材料にもなっている紙を食害する害虫について解説します。
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【ヒメマルカツオブシムシ】
日本を含む世界共通種で体長は3mm程度、球形に近く体色は黄褐色をベースに白黒の斑紋を有します。乾燥動物質の他、毛織物などの繊維も加害します。アクリルなどの化学繊維は加害しません。成虫は交尾後、コデマリの花などに飛んで行き花粉を摂取します。幼虫は成熟すると成虫より大きく4mmを超え各節に多数の立毛を有します。尾端に毛束を有し槍状毛と呼び外敵への防御として役割を担います。
羊毛にたかる成虫
乾燥動物質にたかる成虫
ヒメマルカツオブシムシ幼虫
ヒメマルカツオブシムシ蛹
ヒメマルカツオブシムシ幼虫と蛹
羊毛にたかるヒメマルカツオブシムシ
【シロオビマルカツオブシムシの一種】
ヨーロッパに分布し比較的低温にも強く輸入雑貨などと一緒に国内に持ち込まれます。体長は4mm強とヒメマルカツオブシムシよりやや大きく球形をしています。体色は黄褐色をベースに白黒の斑紋を有し体の中央に白帯が入ります。幼虫は各節に多数の立毛を有し一対の黒斑が有ります。国内では散在的に発見されますが帰化しているかは不明です。
シロオビマルカツオブシムシの一種成虫
シロオビマルカツオブシムシの一種幼虫
シロオビマルカツオブシムシの一種蛹
【チビケカツオブシムシ】
日本を含む東アジアに分布し体長は2〜2.5mm程度、ほぼ球形で全身に長い立毛を有します。体色は黒褐色です。幼虫は放射状に立毛を有し非常に毛が長いです。食性は昆虫の脱皮殻や死体などの動物質の物から食品工場などの塵介にも発生します。生息数は非常に少なく繁殖力も弱く大発生することはあまりありません。
チビケカツオブシムシ成虫
成虫腹面
チビケカツオブシムシ幼虫
チビケカツオブシムシ幼虫
【ヒメカツオブシムシ】
日本を含む世界各地に分布し黒褐色で体長3.5〜5.5mmに成長します。楕円形の形をし幼虫は赤褐色で棒状です。頭部から尾端に向かって狭くなります。尾端には長い毛束を有し8〜9mm程度まで成長します。蛹は乳白色をしています。乾燥動物質に集まり動物標本やペットフード、植物質では絹織物や羽毛、皮革などの衣料繊維などが汗や皮脂などで汚染された部分を加害します。成虫はヒメジヨンやマーガレットに訪花し花粉を摂取することで知られています。
ヒメカツオブシムシ成虫
ヒメカツオブシムシ幼虫
幼虫の尾長毛
【イガ】
日本を含む世界各地に分布し衣料品を加害する大害虫です。加害するのは幼虫のステージのみで成虫は加害しません。成虫は5mm程度で明褐色をして羽に黒点を有します。1年に2〜3回発生します。幼虫は乳白色に頭部が茶褐色で毛織物などを加工した蓑を作り、蓑ごと移動しながら生活します。食性は毛織物をはじめ絹、羽毛、皮革などの動物性繊維を加害します。ナイロンやアクリルのような化学繊維は加害しませんが汗や皮脂などが付着した場所などは加害します。摂食時も蓑から完全に出ることはなく半身乗り出して行います。鳥の巣から発見されることもあります。イガは植物質だけでは成長できず動物質の物も摂取します。
イガ成虫
イガ幼虫
大繁殖した幼虫
羊毛を加害する幼虫
【コイガ】
日本全土に分布し世界でも散在しています。加害するのはイガ同様、毛織物などの動物性繊維を主体に化学繊維などに付着した汗や皮脂で汚染された部分も加害します。成虫は食害することはなく体長7mm程度に達し光沢のある黄褐色をして紋様はありません。幼虫は乳白色に頭部が茶褐色をしてイガのようなしっかりとした蓑は作らずやや雑な感のある蓑を作ります。蓑ごと移動することはなく幼虫本体だけ移動し食害します。コイガはイガとは違い植物質のみでも成長できます。
コイガ成虫
羊毛と糞を綴った蓑の塊
羊毛を加害する幼虫
羽化した成虫

【タバコシバンムシ】
日本を含む世界共通種で赤褐色から茶褐色をして微毛を有します。体長は幼虫時期の栄養摂取量により2〜3mm程度に成長します。触覚は同型同大ののこぎり歯状の節が連なります。鞘羽は平滑です。乾燥した動物質、植物質共に食害し固形物に侵入します。畳のい草を加害することで知られ籐製のカゴ製品などからも発生しています。ベニヤ板を張り付けて製材する際に使用する糊も小麦粉などを混ぜたものを使用するためベニヤの中に侵入し木材を加害しているように思われがちですが糊の成分の小麦粉を食害しています。走行性が有るため夜、室内の明かりに誘引され侵入します。飛翔能力が高く繁殖力も強いです。
食品くずから発生したタバコシバンムシ
フローリングを徘徊するタバコシバンムシ
食器棚に潜むタバコシバンムシ
【ニセコクマルハキバガ】
マルハキバガ科の一種で鳥の巣や畳裏でイ草や干し草を加害します。穀類から見つかることもありますがノシメマダラメイガやイッテンコクガのように積極的に集まることは無いようです。和室の畳を返すと吐糸と一緒に砂粒状の糞の塊があり、その付近を調べると芋虫状の幼虫が見つかります。畳がボロボロになるような食害をすることはありません。
ニセコクマルハキバガ成虫
ニセコクマルハキバガ成虫
ニセコクマルハキバガ成虫

【ジンサンシバンムシ】
日本を含む世界共通種で乾燥動稙物質の固形物に侵入して成長します。体長は2〜3mmで赤褐色から茶褐色をしタバコシバンムシと類似しています。タバコシバンムシとの判別では触覚の形状で先端の第9〜第11節が肥大していること、鞘羽の左右にそれぞれ11本の条線があることで区別できます。食性はタバコシバンムシより若干加害する範囲が狭く畳のい草は加害しませんが木材や書籍を加害します。殺鼠剤やドライフラワー、動物標本、漢方の生薬なども加害されます。またシバンムシアリガタバチの寄り主と知られ人が刺されることがあります。
ジンサンシバンムシ成虫
先端3節が肥大する触覚
交接
【ヤマトシミ】
日本在来種でアジアにも分布しています。原始的な昆虫で成虫も幼虫も形態がほとんど変わらない無変態をします。羽が無いので飛ぶことはできず移動は全て歩行によるものです。体長は10mm程度で銀色の鱗粉で覆われていますが剥げると乳白色をしています。腹部には腹肢と呼ばれる毛状の付属肢があり脚のように見えますが脚6本は胸部に付属しています。紙を摂取しますが書籍などの糊が付いている場所を特に好んで摂取します。他にも炭水化物の屑なども好みます。寿命が長く数年生存します。
ヤマトシミ成虫
ヤマトシミ幼虫
ヤマトシミ卵
全身を覆う感覚毛
腹肢
炭水化物を摂取するヤマトシミ
【セイヨウシミ】
ヨーロッパが原産地で物資の移動により世界中に移入分布しています。生態的には在来種のヤマトシミ同様です。寒さに強く国内では関東以北に多く見られます。体長は腹肢を除き10mm程度で全身金属光沢をしています。ヤマトシミと比べると体高があり容易に区別できます。
セイヨウシミ成虫
全身を覆う感覚毛
腹肢
【セスジシミ】
南ヨーロッパ原産で現在では日本を含む温暖な地域に拡散しています。ヤマトシミのような金属光沢は無く頭部から尾端に向かって線が入ります。シミの部類では大きく成長すると15mmを超えます。食性は紙の他、小麦粉などの炭水化物も摂取します。
セスジシミ成虫
セスジシミ幼虫
炭水化物を摂取するセスジシミ
頭部を縁取る感覚毛
胸部背面紋様
腹肢
【マダラシミ】
30℃前後の高温を好む種で世界中の熱帯、亜熱帯に分布しています。本土では主に南西諸島に分布していますが本州でも局所的に発見されていますが、おそらく人為的な要因でペットの餌として流通していたため逃げたものや逃がしたものだと思われます。体色は茶褐色と褐色を交互にまといシミ類としては綺麗な紋様をしています。
マダラシミ成虫
マダラシミ頭部と感覚毛
胸部背面紋様

【飛翔によるもの】
毛織物などを食害するイガやコイガなどの蛾類やヒメカツオブシムシやヒメマルカツオブシムシなどの甲虫類は飛翔能力が高く建物のあらゆる隙間から侵入します。
【洗濯物によるもの】
衣類などを物干しなどに干している時にカツオブシムシ類などが衣類に留まり気付かずに一緒に室内に取り込んでしまうケースがあります。特に白色に誘引されるため白いシャツやシーツなどは注意が必要です。
【鳥獣営巣によるもの】
建物のベランダや小屋裏にハトやムクドリなどの鳥類、コウモリ、ネズミなどに営巣されると糞や羽毛、毛などが巣の廻りに堆積します。糞には様々な植物性、動物性タンパク質が含まれており繊維害虫の栄養源としては十分なのです。
【物品の持ち込みによるもの】
引っ越しや宅急便などで荷物を収納する段ボールなどに紙繊維などを食害するシミ類などが段ボールの折り目などに潜み気付かずに持ち込むケースがあります。

衣類の収納
家具類裏などの塵介
段ボール
鳥獣類の巣
畳の隙間に溜まった塵介
本棚

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